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ニュースリリース
エヴィクサー、映画館の音声・字幕ガイドに関して米国・中国で特許査定、国際基盤へ
エヴィクサー株式会社(東京都中央区、代表取締役社長CEO:瀧川 淳、証券コード:4257、以下「エヴィクサー」)は、目または耳が不自由な人や外国人でも映画が楽しめる音響通信技術(日本で特許取得済み)について、このほど米国と中国で特許査定を受領いたしました。これにより欧州などでの同特許取得についても明るい見通しとなったうえ、他のバリアフリー上映方式の導入が進んでいないことから、同技術を使った音声ガイド、字幕ガイドが国際的なデファクトスタンダード(事実上の標準)になる可能性が高まりました。エヴィクサーのアプリケーションは、障害者はもちろん、多言語対応も可能です。映画製作本数は上位10ヶ国で年5,500作品前後とみられ、その全作品が100言語に対応すると仮定すれば、アプリ利用料は数千億円規模にのぼるとみられます。
日本の映画館では、スマートフォンやスマートグラスで映画の字幕と音声ガイドを楽しむ無料アプリ「HELLO! MOVIE(ハロームービー)」や、映画館が貸し出す「字幕メガネ」によってバリアフリー上映を実現しています。
これらはエヴィクサーが開発した音響通信技術によるもので、「暗号化したデータを埋め込んだ特殊な音(透かし音)」やデータベース上に保存されている音(音源)の「特徴点(フィンガープリント)」をスマホやスマートグラス、ロボット端末などのデバイスが自動認識することで、デバイスをリアルタイムでコントロールしています。例えば、映画本編の直前に上映される広告や盗撮防止のキャンペーン映像に透かし音を入れ、本編に手を加えることなく字幕や音声ガイドをコントロールします。
この特許はエヴィクサーが2017年7月に日本で取得し、並行して国際特許取得の移行手続きを進めていました。
バリアフリー上映は世界的な課題となっており、米国等では映画館が映写機器の設備を刷新することで対応しようとしています。しかし、コロナ禍で映画館の経営は厳しく、設備投資に二の足を踏んでいます。一方、映画作品の本編に何らかの手を加えることは製作者側が難色を示しています。映画館の設備投資を必要とせず、映画本編にも手を加えないエヴィクサーの「HELLO! MOVIE方式」は有利な状況にあります。
エヴィクサーは欧州ほかでの特許取得を進めつつ、米国ハリウッドを中心とするモーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)加盟の映画会社にプラットフォームとして活用してもらうよう働きかけてまいります。
また、Warner Bros. JapanとSony Pictures Entertainment Japanの日本ローカルアクイジション作品については、すでに「HELLO! MOVIE」「字幕メガネ」が採用されています。
映画館内での音響同期システム、バリアフリー上映支援アプリ「HELLO! MOVIE」の技術要件
音響通信の主な特徴(電波の通信とは違ったメリットがあります)
- 音による通信が可能なため、放送や配信などとの相性が抜群によい。
- スピーカーとマイクのみで通信が可能であり、開発と運用のフットプリントが軽い。
- 電波ではないため、技適不要であり、輸出を考慮した開発や国別の再検査が不要である。
- オーディオアンプのボリューム調整のみで細やかな通信範囲の調整が可能である。
- 電波法の縛りがないため、音波の届く範囲までデータ送信が可能である。
HELLO! MOVIEアプリについて
HELLO! MOVIEアプリは、スマホやスマートグラスで映画の字幕と音声ガイドを楽しめる無料アプリです。
詳細につきましては、下記リンク先を参照ください。
→ スマートフォン・スマートグラスアプリ「HELLO! MOVIE」公式サイト (新しいウィンドウが開きます)
エヴィクサーの音響同期システムは、2013年より全国の映画館で実証を重ねてまいりました業界唯一の技術です。
「HELLO! MOVIE」「字幕メガネ」はエヴィクサーが独自に開発した音響通信ソリューション「Another Track(R)」を搭載、取得済みおよび出願中の複数の特許によって構成されています。