劇場・舞台芸術の字幕ガイド、エヴィクサーが米韓で特許取得 - 映画館の音声・字幕ガイドの米中特許に続く取得、事実上の国際基盤化へ追い風(2022-07-20)
報道関係者 各位
ニュースリリース
映画館の音声・字幕ガイドの米中特許に続く取得、事実上の国際基盤化へ追い風
エヴィクサー株式会社(所在地:東京都中央区新川1-17-22、松井ビル1階、代表取締役社長CEO:瀧川淳、証券コード:4257)は、耳が不自由な人や外国人でも劇場・舞台芸術を楽しめる音響通信技術(日本で特許取得済み)について、このほど米国と韓国で特許を取得いたしました。すでに目または耳が不自由な人や外国人でも映画が楽しめる音響通信技術については、日本をはじめ米国と中国で特許を取得しています。これによりエンターテインメントにおいて同技術を使った音声ガイド、字幕ガイドの国際的なデファクトスタンダード(事実上の標準)を目指し、ダイバーシティ(多様性)対応に一層、力を注いでまいります。
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エヴィクサーが開発した音響通信技術は、「暗号化したデータを埋め込んだ特殊な音(透かし音)」やデータベース上に保存されている音(音源)の「特徴点(フィンガープリント)」をスマートフォンやスマートグラス、ロボット端末などのデバイスが自動認識することで、デバイスをリアルタイムでコントロールするものです。ライブである劇場・舞台芸術では従来、ステージの進行に合わせて字幕を送る信号をオペレーターが操作していましたが、同技術によりオペレーターの操作なしに字幕サービスを提供することが可能になりました。
具体的には、本公演前の稽古時から台本を元に字幕ガイドを制作した場合、ライブであるため、稽古時と本公演では細かい進行時間にズレが生じることがほとんどですが、それをBGMや効果音を補正するタイミングと捉えて、その中に特殊な音声信号を組み込み、観客がつけるメガネの字幕の進行をステージの進行に調整する機能を盛り込む仕組みとなっています。2018年2月から劇団四季の公演で導入され、特許は2019年6月に日本で取得、並行して国際特許取得の移行手続きを進めていました。
劇場・舞台芸術では舞台装置の制御などで電波や無線技術を多く利用しており、その混線のリスクがなく、追加の設備やオペレーターも不要な同技術は数年にわたる運用においても安定的な動作が評価されてきました。今後は中国や欧州での特許取得を進めつつ、米国ブロードウェイをはじめとする世界の演劇興行に活用してもらうよう働きかけてまいります。
一方、全国の映画館では「スマホで聴く音声ガイド」「メガネで見る字幕ガイド(字幕メガネ)」によって、視聴覚障害者が映画を楽しめるバリアフリー上映を実現し、これまで邦画350作品以上に採用されてきました。この技術は、ドローンからスマホに音響通信し、人が行けない場所に防災情報を提供するなど防災分野や、博物館の非接触の多言語サービスにも活用されています。
過去の関連したプレスリリース
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- エヴィクサー、映画館の音声・字幕ガイドに関して米国・中国で特許査定、国際基盤へ(2022-02-14)
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